21MHz QRPp CW トランシーバー・おたくっち

1998年8月、久しぶりにハムフェスに行くと、無線部の後輩達が出展しているではないか!いい後輩達を持ったもんだと感動したついでに、後輩の所にも少しお金を落とさないと、と思い物色すると21.052MHzのクリスタルオッシレーターが一個100円で売られていた。使う用途も決めずに10個入手。

最近21MHzのコンディションが良い!ときやさんのHPで見るにつけ、昔21MHzで体験した数々の思い出がよみがえる。IC−502Aと自作の21MHzのトランスバータ(5W)で、TIから59をもらったり、QRPでも結構出来るものだと感心したものだった。

思い立ったら吉日と、21MHzに出れるリグを作ろうと部品箱をあさって早速回路検討を始める。まず、ケースが頭に浮かんだ。現在のPIXIE2に使っているALTOIDSというハッカの缶は持ち運ぶのに非常に便利。どうせならこれに入れたい。PIXIE2ではRFゲインが足らなそうなのでNE602タイプのディレクトコンバージョンか、あるいは2SK124+SBMにするか?あるいはSSTもどきのスーパータイプが良いかな?と、空想の世界にへと突入。

私の自作ノート(QRP関連の回路のアイデアを書き留めるノート。)を見ると、昨年の11月頃小型のPIXIE2の回路が記されていた。タイトルは「おたくっち」。これを見て”BINGO!!”と思った。そこでQRP送信機を作るつもりでこのPIXIE2もどきを作ることにした。

開発コンセプトは次のとおり:

機構設計

ケースを眺めて、サイズの大きさの制限を改めて感じた。ステレオタイプのジャック、小型のスナップスイッチ、アンテナ用のRCAコネクタなど、入れてみると場所がない。

思考錯誤の結果以下のようにしました。

回路設計

回路図を以下に示します。

オーソドックスなPIXIE2の回路の発振器をオシレーターに変え、LM386の回路をJRCのオーディオアンプNJM2135Mに置き換え、3V動作するようにしました。

オッシレーターの内部ICは3Vで動作するものが多く、試しに3Vで実験したところきちんと発振したのでDC−DCを入れないでそのまま使っています。PIXIE2のミキサーはオリジナルのまま動作することを確認。オーディオ部はNJM2135Mを使い、同ICに内蔵されたのシャットダウン機能を使って、LM386版の回路で見られた送受信切り替えノイズを小さくしようと試みました。

動作

まず、送信は安定に動作しています。簡易型RFプローブを使って7MHz版PIXIE2と比較してみますと、電圧で半分なので、電力で1/4すなわち5mW位でています。余談ですが、うちの測定器はテスターの他は前記が全てです。Hi

受信ですが、PIXIE2の7MHzの3倍の高調波を受信して見ますと、明らかにゲイン不足です。そこで4ピンにつながっている抵抗を3.3kから小さくしていき、発振手前の75オームまで下げてしまいました。これらは本来の使い方を外れていますし、あまりお勧め出来ません。暇を見てAFアンプを一段追加しようかとも思っています。

7MHzの逆Vをつないて実験中に、ちょうどいいトーンで比較的ゆっくりしたQSOが聞こえてきました。復調部のインダクターなど、微調整が必要かを判断するために小さ目のものを並列接続したりしてみましたが、結局このままにしてあります。何とか合格点と言った所でしょう。

7MHzバージョンと比較すると、やはり21MHzでは受信アンプがほしい感じがします。それと、バンドの性格からこのあたりはあまり混んでないんですよね。もう少し続けてワッチしてみるしか判断のしようがありません。

さて、QSKの実験結果は、これもなかなか微妙なところです。CWを打ち始めの一発目はLM386と同様のノイズが出ますが、60文字位で打つと単点の間ずっとシャットダウンしてとても静かです。一応は成功なのではないかと思いますが、前述のゲイン不足との兼ね合いで大満足までには至りませんでした。

今回は3V動作もありこのようにしましたが、サイドトーンを省略するのなら、LM386版みたいにぽちぽち言ってくれても個人的にはOKなのですが...

しかし、何はともあれ我が家に新たにQRVできるバンドが増えました。とはいうものの、どこか懸賞生活っぽいムードが漂っています。PIXIE2で交信することを考えたときは厳しかったけど、21MのCWバンドのど真ん中の5mWに前途はあるのか?

それは、みなさんのリグとアンテナと熱意だけが頼りです。あまりぴったりゼロインしないでよんでくださいね!!


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